2008年01月14日

3分の2の重み

海上自衛隊によるインド洋での給油活動を再開するための新テロ対策特別措置法案(給油新法案)が、先週末衆議院で成立したのはご案内の通りかと思います。

二度に渡って延長をされ、場合によっては解散含みで緊張感ある議論が推移していくだろう、との見方まであったのにも関わらず、この臨時国会が、かくもあっけない終わり方をしてしまった事を大変残念に思います。

参議院で法案が否決されて、それが衆議院に再送され、与党の3分の2以上の賛成で可決・成立をする、という3分の2カードが行使されたのが57年ぶりだというのに(その際に俎上に上っていたのは「モーターボート競走法」などという大して重要ではない法案だそうです)、与野党ともに淡々としているのが納得いきません。

05年の郵政選挙で巨大な議席を獲得した自公政権に民意があるのか、07年参議院選挙で勝利した民主党にこそ民意あるのか、こうした議論はここではさしたる意味を持たないような気がします。問題は、給油活動がテロ抑止やアフガニスタン復興に本当に役立っているかどうか、という肝心な点を含めた国際貢献のあり方に関する議論が与野党両者の怠慢によって煮詰まらなかったことに尽きると思われます。

最初から再議決ありきで日程を組んだ自公政権も乱雑ですし、「直近の民意」を大事にせずに、やすやすと再議決を許した民主党にも大きな問題があると考えます。

次の論点は道路特定財源制度・暫定税率問題に移る訳ですが、参議院で否決されても衆議院で3分の2を使えばいいじゃないか、と軽く考えられてしまっては困ります。今度はみなさんの生活に直結する問題ですから、悪しき慣行を作らないよう我々は責任ある論陣を張っていかなければなりません。

こんなにあっさり法案を通してしまうくらいであれば、昨年の11月に派遣部隊をインド洋から引き返させる必要があったのか、いっその事、そのまま残しておいた方が良かったんじゃないか、と首をかしげてしまいたくなりますがどうでしょうか!?


posted by 村越ひろたみ at 19:00| 政治放談