2008年09月10日

時計の針を戻すな

新聞やテレビは自民党の総裁選ネタで一色です。総裁選挙が盛り上がれば、そのことによって支持率が回復する。そうすれば余勢を駆って総選挙を戦える。そんな皮算用が透けて見えてきます。挙げ句の果てに、既に一着から四着まで結果が決まっているとの話すら聞こえてきます。国民不在のパワーゲームで、しかも茶番劇にして演じているあたりからして、あまりにも国民を軽んじているのではないでしょうか。

敢えて議論の中身に目を向けるとして、総裁選挙の候補者の方々は口々に「改革」を唱えています。しかしながら考えてみれば、自民党が60年近くにわたって政権を握り続けてきた結果が、現在の国難のそもそもの原因です。彼らの「改革」には現実味がなく、自民党は既に役割を終えたと総括するべきです。

さしあたって、経済政策が争点になっているようですが、積極財政を唱える「景気重視派」も、規律重視を唱える「財政再建派」も、小泉改革の継承を訴える「上げ潮派」も官僚機構をコントロールして税金の無駄遣いを止めることには全くもって踏み込んではいません。

景気重視派の代表格である麻生幹事長が仮に総裁になるのだとすれば、官僚が拍手喝采をもって歓迎し、選挙区や利益団体にバラマキを行う旧態依然とした自民党に先祖返りをするに違いありません。もはや、自民党は公明党というエンジンでかろうじて浮かんでいる沈没しかかった船であり、船長が誰になろうと大差は無いでしょう。

いずれにせよ、政権を放り出した福田さんはさておき、福田さんが放り出したものを今一度再検討しなければならないと考えます。後期高齢者医療制度しかり、緊急経済対策しかり、後期高齢者医療制度しかり、北朝鮮による拉致問題しかり、です。そして、政治のあり方が大きく変わろうとしている今、積極財政で景気を刺激するなどという20世紀型の政治に時計の針を戻してはなりません。


posted by 村越ひろたみ at 00:38| 政治放談