2008年10月27日

教育、教育、教育。

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かつて、英国のブレア前首相が「一にも二にも三にも教育だ。」という趣旨の演説をして喝采を浴びたことがあります。遅ればせながら、我が国もこの精神に則って政治がリーダーシップを発揮しなければならない局面にあると考えます。

小学生以上の子どもがいる家庭が一年間に支出している教育費は、平均で世帯年収の34.1%を占め、それは年々増加傾向にあるそうです。年収に占める教育費の割合は、収入が低い世帯ほど上昇し、家計を圧迫していることは言うまでもありません。

報道に拠れば、授業料・通学費・塾の月謝等の年収に占める割合は、年収200万円以上400万円未満の世帯で55.6%、400万円以上600万円未満の世帯で33.8%、600万円以上800万円以下の世帯で27.3%だそうで、約6割の家庭が教育費を削減しない方向で支出をやりくりしているそうです。

教育における格差がここまで広がってしまい、そのツケが全部子どもたちに回る事を考えると子育て中の親としも決して見過ごすことはできません。ミカン箱の上で勉強をして一流大学に進学して立身出世をした、というのは、もはや昔のサクセスストーリーであって、良好な教育環境で勉強した子どもたちだけが進学しているということがもはや常識になっています。これは正しいことでは断じてありません。

「緊急経済対策」を行うというのなら、長期的視点・根源治療的な視点に立って、低所得者層の教育費に対する何らかの手当も考えてしかるべきではないでしょうか。

併せて、高学歴ワーキングプアの問題も何とかしなければなりません。かつて大学院重点化計画で国がテコ入れをしたものの、奨学金制度の減退や大学の人事制度の硬直化などの理由で若手の研究者が存分に研究を行う環境が整備されていません。

バイオテクノロジーや環境政策などの先端技術分野への積極的なサポートをして若手の研究者を養育し、金融不況に動じない知的財産立国を指向するべきです。

教育格差を是正し、高等教育機関へのサポートを真剣に考えないのであれば、日本人4人がノーベル賞を受賞するという壮大な快挙は永遠にやって来なくなるばかりか、私たち大人が子どもたちに自信を持って「教育」を行うことなど出来るはずがありません。

写真は今朝の行徳駅での一コマです。


posted by 村越ひろたみ at 20:19| 政治放談