2008年11月12日

田母神論文問題を憂う

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田母神前航空幕僚長の参議院参考人招致を見るにつけ、この人物には知的誠実さというものが欠落していると思います。

どのような国家観や歴史観を持とうと、それは本来、個人の自由ですが(勿論、氏のような立場にある場合は話が別ですが)、自らの立場に都合の良い議論ばかりを継ぎ接ぎして、歴史的な通説や他国の立場を論理的に反証していないというのは明確なルール違反です。

組織のリーダーたるもの、まともなバランス感覚が求められます。不祥事が続く防衛省を立て直す意味でも、シビリアンコントロールを貫徹させる意味でも、国会における徹底的な議論を望みます。

写真は今朝の新浦安駅での写真です。今朝も寒かったですね。


posted by 村越ひろたみ at 23:35| 政治放談

2008年11月11日

小室哲哉事件を憂う

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この数日間、メディアは小室哲哉容疑者の詐欺事件の話題で持ちきりのようです。

彼の詐欺容疑に関して真っ当な議論が行われるのであればまだしも、預金残高がどうだとか、着ていたTシャツが何百円だ、クルーザーがどうだ、家賃がどうだ、という報道ばかりが飛び交っているのには少々ウンザリしています。

極めつけは、彼の作品を販売停止にする、あるいはネットでの配信を停止にするといったレコード会社の対応です。私は、彼の作品を礼讃する立場はとりませんし、globeもTMネットワークも決して好きではありませんが、彼の容疑と彼の作品は全く別の問題であって、当該レコード会社の措置は適切でないように思います。

写真は今朝の本八幡駅です。


posted by 村越ひろたみ at 00:13| 政治放談

2008年11月10日

バラマキのバラマキ

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本当に日に日に寒さが厳しくなってきました。ここをご覧のみなさまにおかれましたは是非とも体調管理には万全を期してください。

さて、物議を醸している定額給付金問題ですが、高額所得者に対する制限を設けるべきだ、という至極当然の議論が活発になされてきました。

ここにきて首相が具体的な支給方法に関して、高額所得者に対して所得証明は求めず、あくまで自主的に市町村の窓口で辞退してもらえばよい、とのコメントを出しました。

バラマキ政策をバラマキたらしめる大変杜撰な発想だと思います。森永卓郎さんと懇談した際に「大金持ちは凡そいい加減な奴で守銭奴が多い。」という議論を半分冗談でされていた事を思わず思い出してしまいました。

いやしくも国民の税金を国民に還元しようとしているのですから丁寧な発想で作業をして頂かなければなりません。

写真は今朝の行徳駅の様子です。


posted by 村越ひろたみ at 22:02| 活動報告

失意平然

この数日間、心ない方々が私のポスターを貼ってくださっているお宅にお邪魔をし、事実ではない説明をしてポスターを交換したり、無断で剥がす行為が散見されます。

大変残念なことですが、私は全くもって元気に活動を続けています。

引き続き精一杯がんばって参りますのでみなさまよろしくお願い致します!


posted by 村越ひろたみ at 21:08| お知らせ

2008年11月09日

変革の波

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米国に引き続いてニュージーランドでも政権交代が実現しました。

ニュージーランド国民も米国民と同様、経験よりも変革を求めたのではないでしょうか。

野党第一党から与党に転じた国民党のキー党首はオバマ氏と同様若干47歳。世界中に40代のリーダーが出現し始めています。

世界中の民主制国家のどこを見渡しても一党独裁状態が続いているのは日本くらいのものです。

しかしながら、世界に倣って変革を起こすのではなく、我々自ら変革のうねりを起こしていかなければなりません。

写真は今夜の行徳駅前での演説風景です。


posted by 村越ひろたみ at 20:36| 活動報告

2008年11月08日

外交と財政

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来週の土曜日に主要8カ国に新興市場国を加えた20カ国の緊急首脳会議がワシントンにて開かれる予定になっています。

前に可決された7000億ドルの公的資金を用意する法案の財源を米国がどこからもってくるのか、我が国の政策論争における「財源論」ではありませんが注目をするべきです。

国際金融の観点から考ると、米国の資金繰りを円が支えることによって市場の大底を迎える、というシナリオが成立しうるのであれば、日本の財政当局が円売りドル買い介入を行うことで米国債を購入し、間接的に我が国が米国に資金提供をし、7000億ドルのいくらかを担保する、という議論が出てくることになります。

他国に財政出動させて、自ら利下げをして通貨安を誘導するというのは、国内景気を好転させる上で卓効ある方法のようですが、ここからは、自国の経済的ダメージを他国になすりつける発想が透けて見えてきます。

いくら日本経済がサブプライムローンによる痛みが相対的に少ないからといっても、世界的不況の受け皿になるほど底力があるようには到底思えません。

ただし、今後の日米関係の行方が懸念されるなかで、外交政策のなかでの財政政策を戦略的に進めていくことは、米国と仲良くやっていく上では重大なポイントになるように思います。

写真は今夜の本八幡駅での演説風景です。


posted by 村越ひろたみ at 20:19| 政治放談

2008年11月07日

追悼:筑紫哲也さん

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また一人、気骨あふれる本物のリベラリストがこの世から去りました。本当に残念です。

実は、筑紫さんとは二回程お目に掛かったことがあります。一度目はTBSのスタジオで、二回目は早稲田大学の筑紫さんの講座だったと記憶しています。

穏やかな中に蒼白く光っているような情熱がひしひしと伝わってくるような方でした。

心からご冥福をお祈り申し上げます。

写真は今朝の妙典駅です。
クーポンマガジンのバイトの方と仲良く並んで立たせて頂きました(笑)。


posted by 村越ひろたみ at 12:33| 活動報告

2008年11月06日

Money Show

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またまた株価が反落し9000円を割り込みました。まるで連日ローラーコースターのような動きです。

アメリカ相場が下げたことや国内主要企業の営業利益見通しが前期実績に比べて激しく減少するとの発表があったからなのでしょうが、一方で、この間の歴史的な株安局面の影響で、個人投資家による株式購入の動きが活発化したそうでして、18年振りに購入額が売却額を上回ることが現時点でほぼ確定したそうです。

そんな中で、金融機能強化法改正案が衆議院を通過しましたが、金融機関に対する資本注入が適切に行われたとしても、局面が終局する訳ではありませんから、しばらくは困難な相場が続くのではないでしょうか。

個人投資家のみなさまがそれぞれのリスクで適正な投資をされることはもちろん歓迎すべきことなのでしょうが、なんとも刹那的な感じがしてなりません。

私は毎朝、駅頭から戻ってくる途中に車の中でInterFMのGOOD MORNING GARAGEGという番組を必ず聞いています。この番組の中のGMG Money Showなるコーナーの中で、この間の相場の乱高下を当てこすっているのか「株で必ず儲ける方法は、良い株を選んで、上がるまで待って、上がったら売る。下がる株は買わないことだ。」というような趣旨の話を先週辺りに連日放送していました(笑)。

私は株式の取引は一切やったことはありませんし、今後もやらないと思いますが、この相場を目の前にして熊鷹眼を剥き出しにしている人たちは彼らのメッセージを半分真面目に聞いた方が良いのではないか…、と思わず考えてしまいます。

写真は今朝の市川駅での活動の一コマです。今朝は、市川二中の学生のみなさんが鎌倉に課外授業に出かけるとのことで駅前に大集合していました。


posted by 村越ひろたみ at 18:02| 政治放談

2008年11月05日

変革は起きるか?

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「地滑り的勝利」によって、米国に史上初の黒人大統領が誕生しました。この際、彼の出自は問題ではなく(もちろんオバマ氏の出自がオバマ氏の寛容さや自負を産み出したのでしょうが…)、米国において起きるであろう変革の中身こそが問題になるのでしょう。

オバマ氏が演説の中で触れていたように、金融問題や外交問題などアメリカに課題は山積しています。どのようにこれらの問題をさばいていくのか、まさに前途は多難です。また、日米関係が今後どのようになっていくのか、拉致問題に関する後ろ盾をきちんとしてくれるのか、我々にとって未知数の部分もあります。いずれにせよ、オバマ氏から目が離せません。

勝利演説の中で、“There are many who won't agree w/ every decision or policy I make as president. And we know the government can't solve every problem. But I will always be honest w/ you about the challenges we face. I will listen to you, especially when we disagree.”という行があります。

「大統領として私が下した判断や政策に反対する方々が沢山出てくるだろう。政府が全ての問題を解決出来る訳ではないのだ。しかしながら、私は我々が直面している困難に対して常にみなさんに正直でありたい。私は常にみなさんに耳を傾けたい。とりわけ様々な意見が出てくる際には…。」といったところでしょうか。

このメッセージの中には、政治家の役割は語ることよりも、聞くことにあるのだ、という市民派政治家としてのあるべき姿があるように思います。

オバマ新大統領の誕生に祝意を送ると共に大いに期待をしています。

写真は僭越ながら今朝の新浦安駅での小生近影(笑)です。


posted by 村越ひろたみ at 12:25| 活動報告

2008年11月04日

Obama is my homeboy.

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明日、アメリカ合衆国の新たな大統領が選出されます。

大方の見立てでは、民主党のバラク・オバマ候補が共和党のジョン・マケイン候補に対して優位に選挙戦を進めているとのことです。是非とも、米国において政権の交代が実現し、ブッシュ政権によって失墜した彼の国の権威を取り戻してもらいたいと考えています。

オバマ候補のキャッチコピーは“Vote For Change”「変革のために投票を!」です。現時点で前代未聞の高い投票率が予想されているとのことですが、我が国もこれに見習って投票率が上がってもらえないか(そのためにも我々は一層の努力をしなければなりませんが…)願うばかりです。

オバマ氏の偉大な点は、演説が巧みであるということ以外に、?草の根の活動やインターネットを重視し、広く薄く選挙資金を集めて選挙運動の新しいモデルを確立したこと、?上院議員1年生であるにも関わらず、激しい予備選挙を勝ち抜いて大統領候補になったこと、に尽きると考えます。

私はオバマ氏のメーリングリストに入っておりますが、ゲストが激励文を寄せていたり、地域別に細かく集会の情報があったり、運動の報告があったりで支持者に一体感をもたらす様々な工夫が盛り込まれています。

“I'm asking you to believe. Not just in my ablitiy to bring about real change in Washington... I'm asking you to believe in yours.”

この行からはオバマ氏の情熱と自負と謙虚さが伝わってきます。是非とも見習いたいものです。

いずれにせよ、結果が楽しみです。

写真は今朝の本八幡駅の様子です。


posted by 村越ひろたみ at 12:13| 政治放談

2008年11月03日

猫アレルギー

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実は、私は極度のアレルギー体質です。

かつて病院で血液検査をしたところ、スギ・ブタクサ・ハウスダスト・アルコール・犬・猫といった様々なものに対するアレルギー反応が認められ、その数値は通常の8倍程度だ、と診断を受けたことがあります。

本日、ある方のお宅で何人かの方々を前にご挨拶をしていたところ、段々と気管支が狭まってくる感覚に襲われました。何が原因なのか、息苦しさを感じつつ、思案していたら、お部屋の向こう側から猫が歩ってきました。

夕方の新浦安駅前広場での遊説では、若干ゼイゼイしながら(笑)、花粉症やアトピー性皮膚炎やシックハウス症候群や化学物質過敏症などの現代病対策の必要性について当事者の立場から少しお話をさせていただきました。

私自身、小学生時分に猫を飼っていたこと(屋外ですが)もあるのですが、正確には猫の毛やフケが体内に入り込むことで気管支喘息が出ます。さしたる病気も怪我もしたことがないのですが、喘息だけには20代の前半くらいまで悩まされ続けてきました。

このところ、喘息が出たことは無かったのですが、やはり、アレルギーというのは、アレルゲンの吸引量がその人の限界値を超えたときに出てくるようでして、たまたま本日伺ったお宅が猫の足跡だらけだった(笑)、という事でなのでしょう。

私の子どもは二人ともアトピー持ちでして、風呂上がりなどに膝の裏などを掻きむしっている姿を見ていると、薬を塗ってあげる以外にさしあたってしてあげられることが無く、いつももどかしく思っています。

こうした現代病に関しては、もう少し勉強をして他の患者のみなさんからもお話を伺いながら有効な対策を考えていきたいと思います。


posted by 村越ひろたみ at 20:35| 活動報告

2008年11月02日

地に足のついた経済をつくる

米国のサブプライムローン問題から始まった世界的な金融危機が、実体経済に大きな悪影響を及ぼし始めています。そのことが解散総選挙を先延ばしにする口実になるのかどうかは別として、さしあたっては、金融システムを安定させ、実行性のある景気対策を進め、実体経済の下振れを食い止めるための諸政策を進めなければなりません。

さらには、ピンチはチャンスの言葉の通り、こうした状況を招いたことを政策的な失敗と認識した上で、経済政策の根本方針を転換して不況に負けない地に足のついた強い経済をつくって、国民生活を守らなければなりません。

あまり議論がなされていませんが、この局面は、新自由主義的な経済政策の失敗であり、小泉「構造改革」の失敗である、と総括すべきです。政府による市場や経済活動への介入や規制をなるべく無くしていくという意味での「小さな政府」を推進することで、適正な資源配分が行われ、経済成長につながるのだ、という発想はギャンブル経済の暴走を食い止めるどころか火に油を注いでしまったのです。

「プラウト主義」経済が説くような、経済に民主主義的発想を埋め込むことができるのかどうかは議論の余地があるとして、富の偏在が先鋭化し、貧困や食糧難、エネルギー問題が紛糾し、環境が破壊されていく状況は、本来、議会のリーダーシップのもと、政府や当局が適切な規制をし、市場を制御していくことで回避できる筈です。

欧州では、環境規制を高く設けたことで、結果的にクリーンエネルギーなどの産業が育成され地道な経済成長の後押しになっているそうです。例えば、排気量の高い自動車やそうした車輌を製産している企業や工場に対して課税し、電気自動車や排気量の小さい車輌に対して減税をしていくことを徹底する、など我が国でもやり方はいくらでもあります。

我が国では、環境やクリーンエネルギーなどの研究業績はまだまだ世界の先端をいっているものの、公的助成が十分でないために他国にお株を奪われそうになっているとの指摘があります。目先の経済対策も必要ですが、長期的視点に立って、先端分野の重点助成を行い、そうした技術を知的財産として保護し、購買力がそこに向かうような政策的に誘導していけば、不況にも強い経済をつくれるのではないでしょうか。


posted by 村越ひろたみ at 13:54| 政治放談

2008年11月01日

三番瀬をまもる

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生物多様性が認められていながら埋め立てや干拓などで破壊の危機に瀕している湿原や湖沼、干潟を守るための国際的な枠組みであるラムサール条約に宮城県大崎市の化女沼など国内の4カ所があらたに登録されたそうです。

どうして、我々の三番瀬はこれに登録されないのでしょうか。

この件に関しては、浦安市選出の矢崎堅太郎県議会議員が前の定例県議会で鋭く堂本知事に迫ったことが記憶に新しいのですが、知事のリーダーシップの欠落は目に余るものがあります。

残された任期はあと僅かである訳ですから、保全に向けた方向性をハッキリと示していただきたいものです。そうでなければ、県政の失われた8年との批判を免れないでしょう。

去る6月に浦安市郷土博物館が企画をした複数の三番瀬に関する講演会に参加をしてきました。

干潟の役割やそこに棲む魚について、人口干潟の功罪等々様々なお話がありました。中でも興味深かったのは神奈川県の水産技術センターの工藤孝浩氏の「里海」論です。

里山と同様、海にも必要な限度で人間が手を入れていくことで自然環境をまもることができ、かつ、人間社会と海との距離が縮まっていくのだ、という考え方です。遊休埋立地を干潟や湿地に変えていくことで自然を再生させていくことも可能だそうです。

かつて、三番瀬では「アオギスの脚立釣り」が盛んだったそうです。引き潮で無数のプールが出来上がったところに脚立を持っていき、その上に座ってプールに取り残されたアオギスを釣っていたそうですが、絶滅してしまったアオギスが東京湾に復活して、こんな遊びが再びできるようになったら本当に素晴らしいと思います。源流での岩魚や山女魚のフライフィッシングにしか関心が無い私もこの釣りだけは是非とも経験をしてみたいものです。

三番瀬のアオギスに関しては多くの市民団体の方々が復活に向けて懸命に取り組んでおられます。是非ともご関心をもって頂きたいと思います。

写真は浦安駅前における今夜の演説風景です。こうして見るとあまり良い景観ではありませんね…。


posted by 村越ひろたみ at 11:42| 政治放談