2007年11月20日

食品偽装問題について

食品偽装の問題が巷間を賑わせています。

報道を良く見ていると、@「産地」の偽装(ミートホープ社、比内鶏、船場吉兆のケース)、A「賞味期限」の偽装(不二家、石屋製菓)、B「消費期限」の偽装(赤福、御福餅)、C内容物の偽装(ミスタードーナツ)の4類型があるように思います。

インチキはあくまでインチキなのであって、消費者を騙している訳ですから、どれも許しがたい問題です。ところで、@とCは解り易い話ですが、AとBの違いが良く解りませんでしたので少し調べてみました。

「賞味期限」とは、あくまで、当該食品を「おいしく食べられる期限の目安」で、期限後も品質が保持されていることもあり、この期日が過ぎてしまったらすぐに食べられなくなるわけではないそうです。考えてみたら、冷蔵庫にキチンと保存してある卵やチーズや加工食品なんかは、余程の神経質な方を除いて、若干の期限切れには無頓着なのではないでしょうか(かくいう私がそうです)。

一方で、「消費期限」とは、は「腐敗や劣化等の安全性を欠く恐れのない期間」を指すものであって、表示されている期限を過ぎた場合は食べない方が望ましい、ということだそうでして、たとえ飽食の時代にあって、食べ物を大事にしなければならいとしても、この期日を過ぎた場合は、処分をした方が良いのかもしれません(もちろん火を入れれば大丈夫なものもあるでしょう)。

コンプライアンスの観点から言えば、どちらも大問題であって、許されるべきものではないのですが、当然ながら、より性質の悪いのは「消費期限」の偽装です。その点、赤福や御福餅のケースは悪性が強いと言わざるをえません。

農林水産省に対する食品偽装の通報件数がかつての6倍近くになっているそうです。世知辛い話だ、というと誠に不謹慎ですけれども、警察官を増やすくらいならば犯罪を減らした方が良いように、通報しやすい社会を目指すのではなくて、食品会社がその社会的使命を再認識し、コンプライアンスを遵守し、社員が自らの会社を通報しなければならないような悲しい状況から脱する努力をしなければなりません。

その為には、逆説的ですが、一旦は「ホイッスルブローワー」と呼ばれる内部告発者の保護法制の強化が必要と思います。


posted by 村越ひろたみ at 11:22| 政治放談