憲法裁判所が政権与党に違憲判決を出したことで、タイの国際空港占拠事件がようやく収束の見込みがたったようです。
この間の経済的損失を算出すると、来年度のGDPを2%押し下げるインパクトがあり、基幹産業である観光産業に凄まじい悪影響が及んでいるとのことです。
実は、守旧派のエリート集団と新興エリート集団の衝突であって国民の多くは大迷惑をしているのが内実のようでして、足止めを食った旅行客やビジネスマンの方々は非常に気の毒ですし、爆発事故で負傷者が出たことは大変悲しむべきことです。
しかし、それはさておくとして(議論のための議論のためにお許しください)、政権打倒にかける彼らの凄まじいエネルギーを我が国はすこし分けて貰っても良いのでは、と思わず考えてしまいます。タイと我が国を比べてみてどうでしょうか。米国産輸入牛肉の輸入再開に怒った韓国の20万人にものぼる政府に対する抗議デモが記憶に新しいところですが、韓国と我が国を比べてみてどうでしょうか。
あるいは、我が国の方がよほど酷い状況にあるのかもしれません。
他人に迷惑をかけない、ヴァンダリズムに走らない、との前提を確認した上でもっと日本人は怒るべきだ、といつもながらに思います。
2008年12月02日
日本人よ、もっと怒れ。
posted by 村越ひろたみ at 22:11| 政治放談