2009年01月20日

インフルエンザパンデミックのリスク管理を

インフルエンザが猛威を振るいつつあります。少し前に国立感染症研究所の岡田晴恵さんから、インフルエンザに関するお話を伺いましたので、おさらいしたいと思います。

岡田さんに拠ると、欧米ではインフルエンザは医療の問題ではなく、安全保障・危機管理の問題として捉えられているそうです。ひとたび強毒性の新型インフルエンザが流行すれば、数十万人単位で死者が出たり、その結果として医療サービスが破綻したり、GDPに換算して20兆円規模の被害が出るおそれがあるからだそうです。

鳥インフルエンザが世界的に流行しつつある現状は、新型インフルエンザが流行する予兆であり(過去のスペイン風邪や香港風邪といったインフルエンザは全て鳥インフルエンザの変種だそうです)、新型インフルエンザに対する免疫を誰しもが持っていないことからすれば、流行を抑える社会的な準備や規制を早急に行う必要があります。

家庭においては、?食料備蓄、?流行の際の外出禁止、?健康的な生活を日常から心がける、?日常飲んでいる薬を普段から余分にもらっておく、が肝腎だそうですが、食料を備蓄する際に、電解質飲料やフルーツ缶詰(シロップがブドウ糖溶液の代わりになる)、保冷剤(いざというときの熱冷まし)を買い置きしておく事だ大事だ、というお話はなるほど、と思いました。

国民のいのちと健康をまもることが国家や行政の使命の一つだとすれば、我が国の現状が、タミフルの備蓄が2000万人分程度で、インフルエンザに関して、省庁間連絡会議でしか対応していないというのは、パンデミック(感染病の大流行)リスクの管理体制として誠にお粗末としか言いようがありません。

千葉市内でも今年に入ってから学級閉鎖をした事例があるといいます。個人単位でインフルエンザに対する正しい知識を共有して予防に努めることもそうですが、国家が危機に備え啓蒙活動を行うことが求められていると考えます。


posted by 村越ひろたみ at 14:07| 政治放談