2009年07月26日

地方分権で地域医療の再生を!

先日、医療の将来をどう考えるか、というテーマで少しお話をする機会を頂きました。民主党のマニフェストにある医療費の削減に歯止めをかけていくことと、医学部の定員を拡大してお医者さんの数を増やすことは勿論大切ですが、私は、地方分権を進めて地域医療を再生することが最も重要だと考えます。

地域の医療や救急体制が十分だと考えている市民は殆どいないのにも関わらず、国や県は、病床数は十分だとしている(従って、旧浦安市川市民病院は機能の拡張を行えませんでした)、状況からは、議論が噛み合っていないこともさることながら、地域医療が機能していないことがハッキリと見て取れます。まずは、国や県が医療計画を画一的に地域に落とし込んでいくのではなくて、地域の実情や市民の要望に則した地域医療計画を設計できるようにするべきです。

具体的には、地域の診療所のあり方を徹底的に見直して、かかりつけ医の存在意義を再認識して、積極的な活用策を講ずるべきだと考えます。診療所を在宅医療の拠点として明確に位置づけることで、診療報酬改訂を行って有床診療所の採算性を担保し、総合病院に軽症者が殺到している状況を緩和させるべきです(順天堂浦安病院の混雑ぶりに関する苦情を頻繁に耳にします)。

現在、診療所は全国で9万9518施設あるそうですが、そのうち、かつては3万件以上あった有床診療所が、現在では1万1477件に減少しているそうです。その理由は、診療報酬の不備で外来診療でしか収益があがらない構造になってしまっていることと、お医者さんの高齢化だということですから、制度の不備を改善し、地域にお医者さんを送り込める工夫をすればよいと思います。

このように、病院と診療所がそれぞれ役割分担を行い、相互に連携を取り合って、患者に最適な医療を提供することを「病診連携」というそうですが、「病診連携」を進めていくことで、勤務医不足で瀬戸際に立たされている救急体制の再建にもなると思われます。地方分権は、民主党の政策の根幹を成すものですが、医療政策を語る上でもカギになるといえます。


posted by 村越ひろたみ at 05:22| 政治放談