2009年09月27日

八ッ場ダムについて

民主党政権がスタートして、国民のみなさまの注目が俄然集まっているのが八ッ場ダム問題です。この問題に関しては、関東最後で最悪の大型公共事業プロジェクトであるという認識の下、03年に政治の世界に入って以来、党のマニフェストに盛り込まれるように一貫して取り組んできました。千葉県が760億円という巨額の税負担をしている以上、他人事ではないということをこの機会に改めて考える必要があります。


そもそも、八ッ場ダムを完成させなければならない今日的意義はもはや存在しません。建設が計画された当初は「治水」のため、その後は「利水」のために、という具合に建設の目的が変遷してきたことが、ムダな公共事業だということを自ら証明しています。


すでに3200億円という巨額の税金が注ぎ込まれているから、最後まで完成させなければ過去の税金が無駄になってしまう、という議論は誤りです。これまでに不必要な巨額の税金を注ぎ込んできたこと自体が間違いですし、今後、完成させるまでに1000億円という巨額の追加資金を投下しなければいけないことを、「既に走りだしているから」という理由で正当化できるはずがありません。


一番の問題は、前原大臣も苦慮をしておられる地域住民のみなさまの心の問題でしょう。住民のみなさまが、長年にわたる反対運動に明け暮れ、焦燥と疲弊のなかで立ち退きを余儀なくされた事実からすれば、彼らが国に翻弄され続けたことは事実です。しかしながら、国民の税金をセーブし、故郷の山川草木を守ることに何を躊躇する必要があるというのでしょうか。


ダム建設が予定されている吾妻川の支流に温川という川があります。私は幾度となくそこに釣りに出かけ、その都度、ダムに沈む予定になっていた川原湯温泉に浸かってきました。わざわざ長野県から通っているというシニアの方と鄙びた露天風呂に浸かりつつお話をしたことがあります。政権交代が実現すれば、この温泉もダムの底に沈まずに済むそうですねえ、と当ててみると、そんなことが実現できる筈ないでしょう、と仰っていたのをにわか思い出します。この問題を解決して政権が変わったことの効果が実際に発揮されていることを証明しなければなりません。


posted by 村越ひろたみ at 18:32| 政治放談