2011年10月11日

出過ぎた杭は打たれない

私は筋金入りのアップル愛好家ですので、伝説の創業者であるスティーブ・ジョブス氏が先日亡くなったことをとても残念に思います。ジョブス氏には数々の逸話がありますが、私を惹きつけてやまないのは、彼が失敗から見事に立ち上がっていく話です。自分が採用した経営者によって、自分が手塩にかけて育てたアップルから追い出されてしまうという大失態を犯すのです。けれども、腐らずに奮闘努力をした結果、その間の成果を古巣に買い取らせる形で、見事なカムバックを果たします。その後の成功は誰もが知るところです。

会社を飛躍させるために自分が雇った人間にクビにされてしまうなどということがどうして起きたのでしょうか。氏の卓抜した能力がゆえにエッジが効きすぎていて、経営陣から煙たがられてしまったのでしょうか。会社が大きくなるにつれて、数字を追求することに汲々としてしまい、本人の感性を押し殺すことで初心を忘れてしまったツケが回ってきたのではないかと私は臆断しています。ちなみに、氏は、この時の顛末を「レンガで頭を殴られたような」気分と述懐しています。

氏はアップルに復帰した後に、Think differentと名付けた一連のキャンペーンで、ガンジーやジョンレノン、キング牧師といった歴史上の人物を並べて「クレイジーな人たち」が世の中を変える、という広告を打ちました。この中には、過去の失敗に対する反省−理想を追求する手を決して緩めてはいけない−が込められているのではないかと考えます。まさに、出る杭は打たれるが出すぎた杭は打たれない、と言わんばかりです。そして、最終的に氏の理想がiPhoneやiPadに結実し、氏の先見性に消費者の志向が追いつく瞬間がついにやってきたのだと思います。

さて、私のような凡人が、天才の真似をしようとも限界があるのは目に見えていますが、少なくとも氏から学ばなければいけないことは、どんな逆境に立たされようとも自分の仕事に誇りと情熱を持ち続けよう、ということだと思います。日本が一丸となって国難から立ち上がろうとしているいま、自分の使命を見つめ直して日々の仕事に強い意志をもって取り組んでいこう、創造性に富んだ稀代の天才の訃報を耳にしてそう思いを新たにした次第です。
posted by 村越ひろたみ at 16:00| 閑話休題

2009年08月14日

摩擦が必要!?

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街中を自転車で走り回っていると色々な事が見えてくる気がします。

一枚目の写真は、旧行徳橋の歩行者用通路です。幅が大変狭く歩行者や自転車がすれ違うことが出来ません。

普段、車で脇を走っていて狭くて危ないなあ、と思っていたのですが、いざ自転車で走ってみると、行き交う歩行者が声を掛け合ってお互いに譲り合って頻繁にコミュニケーションを取り合っていました。

街中でヒトとヒトとのある種の摩擦が発生していることが却って良い結果になっている、と思いました。古くなっている河口堰を単純に立て直せば良い、という訳ではないな(貴重な汽水域をまもるという意味もあります)と思った次第です。

二番目の写真は、市川市内の某住宅街の風景です。

支持者のお宅を訪問したところ、ご近所の方々がお留守のお宅の番をしておられました。まだまだ地域のコミュニティがどっこい根を張っている、という強い印象を受けました。

お互いがお互いに少しの配慮をすることで地域の安心安全が確保できるんだなあ、と実感した次第です。


posted by 村越ひろたみ at 20:56| 閑話休題

2009年06月12日

キャラ弁に挑戦

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先日、妻に代わって年少組に通う長男のお弁当を作ることになりました。

色々と考えた結果、息子を喜ばせたい一心でアンパンマンの「キャラ弁」に挑戦してみました。

初めてにしてはナカナカのものだろう、と勝手に自画自賛をしておりましたが、ネットで主婦のみなさまの芸術的な作品を見るにつけ、だんだん息子に対して申し訳なくなってきました(笑)。

唯一の救いは、長男が残さず全部食べてくれたことでしょうか。

さて、よく親の気持ちは実際に自分が親になってみないと解らない、といいますが、私も全くその通りだと思います。子どもが産まれて初めて、両親もこんな気持ちで自分に接してくれていたんだろうな、と感謝することが出来たからです。

いずれにせよ、長男に迷惑がられない程度に「キャラ弁」道に励みたいと思います(笑)。


posted by 村越ひろたみ at 10:00| 閑話休題

2008年12月14日

首相ぶら下がり

私が連日巡回するウェブの一つにアサヒコム内の「首相ぶら下がり」なる頁があります。

「ぶら下がり」取材とは、記者が取材対象者に対して、ある場所から出てきた直後や移動の際中などに立ったまま質問をぶつけてその回答を引き出すことを一般に指すようです。

この頁には麻生首相の肉声や呼吸がそのまま掲載されるようになっていて、首相が何を考えているのか、あるいは考えていないのか、が良く伝わってきます。真実を報道するのがジャーナリズムの使命だとすれば、大変出色なコンテンツだと思います。


posted by 村越ひろたみ at 11:37| 閑話休題

2008年10月10日

構造改革論

今朝ほど本八幡駅にて駅立ちをしていた時のこと。
駅前のパチンコ屋さんの店員さんが、通勤途中の方々に対して「新店長による構造改革イベント第一弾!」と元気よくご挨拶されながらティッシュ配りをしていました。

朝の早い時間帯から頑張っている彼らには常に敬意を払っているものの、制服を着た店員さんが朝っぱらから「構造改革」を唱えているのは何とも洒落が利いているなと思っていると、何の構造を改革しているのかなあ!?…という素朴な疑問がフツフツと強烈に沸いてきました。

駅頭終了後に「あなたがおっしゃるところの構造改革とはどういう意味ですか?」と思い切って訪ねると、「新しい店長が、パチスロの台数を間引いてスペースの確保をした上で新機種を導入した」とのこと。

なるほど。納得をしました(笑)。


posted by 村越ひろたみ at 16:08| 閑話休題

2008年03月10日

無題

先日、市民・大学・企業や地域の連携を目指して、様々な立場の方々が一堂に会し、それぞれの代表者がそれぞれの取り組みに関するプレゼンテーションを行い、それに関する討議を行う会合に出席をしてきました。

地元の里川に着目をして、汚染の中にも自然が根を張っている様子を報告された小学生のみなさんや、校歌の歌詞にある「民主」や「平和」に対して思いを致し、中学校の生徒会のみなさんが平和運動に取り組んでいる様子や、市民のみなさんからヒヤッとした場所を報告してもらい、交通事故防止に役立てている市役所の取り組み、悲惨な交通事故の経験を踏まえて、交通事故根絶のために市民が主体になって行政や警察を巻き込んで運動をしている方々から報告があり、それぞれ活発に意見交換がなされていました。

討議の中で、「住民の間で意見の相違が無い問題に関しては、誰がリーダーシップを取っても良いが、住民の間で意見の食い違いがある問題に関しては、住民がリーダーシップを取るべきだ。」との意見がありました。非常に正鵠を射たご指摘で、思わず膝を打ってしまったと同時に、政治の役割に関して大いに考えさせられました。

「鼓腹撃壌」つまり、政治的なるものが、その存在を民衆に感じさせないことこそが天下泰平なのだ、これこそが理想であることは論を待たないと思います。しかしながら、価値観が多様化し、権利義務関係が複雑に交錯した時代にあって、その交通整理を誰かが、しかも縁の下の力持ち的に、担わなければならないと思います。

やはり、現代においては政治や議会がリーダーシップを発揮して、本来の役割を果さなければいけない時代なのではないでしょうか。それも一切のパフォーマンスや他人の業績をあたかも自分の業績のように語るのを抜きにして…。


posted by 村越ひろたみ at 12:43| 閑話休題

2008年01月21日

KY開会

いわゆる「ガソリン国会」が先週の金曜日より開会しました。

それに先立って、我が党は、去る16日に開かれた党大会にて、ガソリン税の暫定税率を撤廃してガソリンの値段を25円程度下げるべく、論戦を挑んでいく覚悟を互いに確認したところです。

ガソリンの問題だけを争点に総選挙を行うのは、何とも視点が狭いのではないか、と言われればそうかもしれませんが、国民生活に直結する重要な問題であり、税制や予算編成のあり方を根本的に見直すきっかけになり得る重大な論点であるだけに、場合によっては選挙になっても、キチンと国民のみなさまにご判断頂けるように議論をしていかなければなりません。

それにしても、伊吹幹事長の「野党は政権を担当していないので、公約をしても商品を誰も手に取って見たことはない」という答弁には空いた口が塞がりません。「冬はおよそ寒い」と言っているのと同じで、言説として何の価値も無いと思います。

当たり前のことは当たり前として、長い間政権を担当してきた自民党の仕事の進め方が時代にそぐわなくなってきている、およそ、政治の世界に変革をもたらすことこそが一番必要なことであり、国民のみなさんが最も望んでいることだ、という空気を与党はもう少し読むべきではないでしょうか。

我が党も、KYと揶揄されないように国民のみなさまの声をキチンと拝聴しなければならない、そう思い直しているところです。


posted by 村越ひろたみ at 19:56| 閑話休題

2008年01月08日

佑民寺

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写真は中国に行かれた方からのお土産?です
江西省を代表する古刹で「佑民寺」というお寺の掲額だそうです。

曰く「護国佑民」。

文化大革命の際に殆ど宝物が壊されてしまったそうですが、少しづつ再建されているそうです。機会があれば是非一度訪ねてみたいものです。

それにつけても、今になって考えれば大変ケッタイな名前を付けられてしまったものです。


posted by 村越ひろたみ at 17:12| 閑話休題

2008年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。

昨年は多くのみなさまにサポートして頂き、充実した活動を行うことができました。
ここに改めて感謝を申し上げたいと存じます。

本年は勝負の年です。昨年に増して懸命に働きたいと考えます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


posted by 村越ひろたみ at 12:08| 閑話休題

2007年12月23日

年末にあたって

2007年も早いもので残すところあと少しとなってしまいました。みなさまにおかれましてはどんな一年だったでしょうか。

私たちにとっては、みなさまから親身の叱咤激励を頂き続けたことで大変素晴らしい一年になりました。4月の統一地方選挙、7月の参議院選挙と選挙対策に大半を費やさざるをえませんでしたが、双方の選挙で良好な結果を出すことができましたし、野に下っている自分自身が、議席を有していない状況にあって、どんな政治活動ができるのか、思案をし及ばずながら奮闘努力ができた一年でした。

国立国府台病院の疑惑にまみれた払い下げの問題を追及し、食い止めることができましたし、浦安の介護施設における虐待の実態をメディアを通じて問題提起し、介護のあり方をみなさんと一緒に考え直す一助になれたとも自負しています。

そうだとすると、現職であってもそうでなくても、様々な政治活動が可能であることになる訳ですが、もう一つ痛感したことは、不正や腐敗を問いただしたり、追求することはできても、そもそも、そうした事態に至らないような仕組みをつくることは、政権与党の現職でないと難しい、ということです。

国民が相互に能力を十分発揮でき、多様な価値観が尊重され、公平な社会をつくりあげるためには、やはり、政権の交代(自民党から予算編成権を奪い返すこと)を実現しないと何もはじまらない、そう決意を新たにしております。

逆説的ですが、この一年間は過去五年間の政治活動の中で最も充実した年になりました。みなさまのご支援に心から感謝を申し上げるとともに、来る2008年度がみなさまにとって素晴らしい一年になりますよう心からご祈念申し上げまして、年末のごあいさつとさせて頂きます。一年間本当にありがとうございました。


posted by 村越ひろたみ at 10:31| 閑話休題

2007年12月20日

団藤重光先生

今朝の朝日新聞朝刊に、国連で死刑執行停止を求める決議が採択されたこと、鳩山法相が死刑執行に関して様々なコメントを出していること、に対する団藤重光先生(東京大学名誉教授、元最高裁判所判事)のコメントが掲載されていました。

在職中は死刑廃止議員連盟の幹事として活動をしていましたので、御年94歳の大先生(というか、神様みたいな人です)が相変わらず論陣を張っておられる事を大変嬉しく思うと同時に、活動が十分に出来ていない自分を不甲斐なく思いました。

死刑を廃止するのか存置するのかというのは、なかなか結論を出しにくい(私からすれば、廃止を説得しにくい)問題です。勿論、私は自信と確信をもって廃止論の立場を採っていますが、「じゃあ、自分の息子が殺された場合、アンタはどうするんだ。」と感情的に口撃?をしてくる妻を未だに言いくるめられない(笑)情けない状況にあります。

この記事の中で、団藤先生は、世論の大勢は存置論にあるから政治はそれに従うべきではないかという趣旨の質問に対して、政治とはそういうものでなくて、川が決壊して水が流れ出ているのを堤防を作って誘導するのが政治の役割だ、とコメントをされています。有名な『死刑廃止論』(有斐閣)のはしがきに、「デモクラシーはデマゴギーではない。」という言葉が引用されていますが、同じ趣旨かと思います。

ここでは、なぜ、死刑存置論が「デマゴギー」なのかという主張をすることをあえて避けますが、政治家の本当の役目は何か、という事を改めて考えさせられた思いです。


posted by 村越ひろたみ at 20:22| 閑話休題

2007年11月29日

間違い電話

事務所の電話番号に「圧力鍋の修理をしてもらいたい」という趣旨の間違い電話がたまに掛かってきます。

当初は、「すいません、こちらは民主党の事務所なんです。」
というような対応をしていたのですが、わりと頻繁に掛かってくるので、どういった圧力鍋なのかを尋ねてみたことがあります。

聞くと、その鍋は数十年前に嫁入り道具で頂いたものなんだそうですが、非常に使い勝手がよく、料理の仕上がりが素晴らしいということで、壊れてもどうにかして修理をして大切に愛用していきたいということだそうです。

要するに、現在我々が使っている電話番号をかつては鍋の会社が使っていて、当時の鍋のトリセツに我々の電話番号が載っているということのようです。

調べてみると、現在、その鍋の会社は社名が変わって、場所が移転して営業を続けているようですので、以降は新しい番号をご案内するようにしています。

我が社も、この会社の鍋のように、長年に渡って愛用していただける信頼ある存在になりたいとしみじみ思いました。


posted by 村越ひろたみ at 17:00| 閑話休題

2007年11月27日

嫌煙家こそ携帯灰皿を持とう!

何を隠そう、私はかなりの嫌煙家です。
タバコの煙が(酒もそうですが)体質に合わないのです。

愛煙家にタバコを止めなさい、などと説くつもりは毛頭ありませんし(肺がんになりますよ、とは言いますが…)、分煙を強要するつもりもありません。

ただし、愛煙家の中でポイ捨てをする方々を放置する訳にはいきません。

副流煙や間接喫煙、歩行喫煙などのリスクが説かれるようになり、駅前禁煙条例などの周知徹底もあってようになってタバコを喫う方のマナーが劇的に良くなってきたように思いますが、毎朝、どこかしらの駅に立っていると、私の目の前でポイ捨てをされる方がたまにおられます。

今朝も京成八幡駅にてタバコを投げ捨てた方に注意をしたら、ご自身の投げ捨てたタバコを無言で拾い上げてくれたものの、強烈な眼差しで睨み付けられました。これではお互いに気分はよくありません。

そんな時はどうすればよいのか。
気持ちよく携帯灰皿を差し出して「どうぞお使い下さい。」と言えばいいのじゃないか、そう思いました。

早速、携帯灰皿を購入しようと思います。


posted by 村越ひろたみ at 10:16| 閑話休題

2007年11月15日

サブプライム問題

サブプライムローン問題が物議を醸しています。
サブプライムローンとは、所得や信用の低い人でも借りられる高金利の住宅ローンのことを指すそうですが、そもそも、どうして、高金利の住宅ローンが人気を博してきたかといえば、アメリカの住宅価格が値上がりし続けるだろう、という前提があったということからでしょう。

金融工学が発達したことにより、各金融機関がサブプライム債権を小口化・証券化して金融商品に加工し、機関投資家やヘッジファンドが巨額の資金をそこに投入してきたことで、様々な関連金融商品が世界各国に広がっていった、という流れです。

ところが、アメリカの住宅価格の上昇が頭打ちとなると、サブプライムの焦げ付きが急増し、関連金融商品の価格も暴落をし、それを保有していた金融機関が巨額の損失を抱える結果となった訳ですが、日本の金融機関もご多分に漏れず、野村やみずほなどが相次いで多額の損失計上を発表しています。

問題は、@サブプライムが細分化され多様な金融商品に織り込まれているが故に、損失の実態が把握できかねる、ということA低所得者層(本当の利用者)と富裕層(マネーゲーム参加者)の両極で焦げ付きが発生している、ということBリスクの過少評価があった、ということだと思います。

バブルは必ず弾ける、リスクは分散されても無くなる訳ではない、というのが我々が80年代から得た教訓なんでしょうが、経済のグローバル化(もはや死語?)が達成された昨今にあっては、リスク管理そのものが困難になってきているのでしょう。

常に、最悪を想定しながら最善の策を採っていく、というのが、リーダーのあるべき姿であり、リスク管理の要諦だと思います。サブプライムが如きは、最悪の事態を想定し難かった、ということになるのでしょうか。なんとも理解に苦しみますが…。


posted by 村越ひろたみ at 11:28| 閑話休題

2007年11月14日

我孫子市議選

日中、我孫子の市議選に民主党から出ている二陣営の応援に出掛けてきました。他人の心配をしている場合ではない、と言われればその通りですが(笑)、車窓から見える手賀沼の風景を眺めながら様々な事を考えました。

かつてこの地では自民党の超大物議員が権勢を振るっており、手賀沼が一気にキレイになってしまってはこっちが困るんだよ、とかなんとか仰っておられたとかおらなかったとか。

現在はその議席を民主党の後輩議員が奪還をして懸命に活動をしています。政治に携わって5年余りが過ぎましたが、旧態依然とした政治風土も着実に変わりつつあるんだと実感しました。

それにつけても、選挙運動なるものは、その土地その土地でそれぞれのやり方が存在し、純然たる正解は無いのだということが良く解りました。


posted by 村越ひろたみ at 22:26| 閑話休題

2007年10月18日

久しぶりに学校へ

恩師の菊池馨実先生にお声掛けを頂き、久しぶりに母校へ出掛けて参りました。社会人学生の方や研究者志望の有能な学生に混じって報告担当者のプレゼンをお聞きし、その後の議論に参加をさせて頂きました。

後期の菊池ゼミでは塩野谷祐一『経済と倫理』(東京大学出版会,2002年)を輪読しているそうですが、かなり難解な本でした。

修士論文に取り掛かるための何かのきっかけをつかめたらもうけもの、と考えていましたが、リハビリにはまだまだ時間が必要です(涙)。


posted by 村越ひろたみ at 11:29| 閑話休題

2007年02月27日

親父の背中

今朝ほど舞浜駅に向かう途中のことですが、中華倉一廊の横を車で通ると、店の自動ドアが開いている様子だったのでちょっと道草をくってお店を覗いてみました。

「ソウちゃん、おはよう!」と言いながら威勢良くお店に入ってビックリ、お店で仕込みをしていたのは倉一廊氏ではなく最近カムバックされた先代の親父さんでした。

倉一廊氏から先代の仕事っぷりに関する話を聞いたことがあります。約束の時間内に配達できなかったら代金を取らないというシステムを他の外食産業よりも早く導入し、それこそ寝ないで仕事をされてお店は大繁盛したそうです。

「お前なんか甘ちゃんだよ。」と言ってアドバイスをする職人肌の親父の姿。
父から倅に向けられる言葉は常に厳しく、そして、痛いところを突いてきます。

「スープを仕込んでおられるのですか?」と先代に尋ねると、片時も寸胴から目を離さずに、「時間と手間がかかるんですよ。」とのこと。

味に対するコダワリと息子に対する愛情がひしひしと伝わってきました。親父の背中は大きいものなんですね。


posted by 村越ひろたみ at 15:49| 閑話休題

2007年02月25日

口利きの記録

全国の約4分の1近くの自治体で、「議員からの口利きを記録しておく制度」を導入しており、その結果として、口利き政治が大幅に減っているという調査結果があるそうです。

口利きの内容はといえば、不動産業者や建設業者の業務が指名入札等でスムースに進むように働きかけをしたり、市営住宅への入居の順番待ちを操作してくれ、といった類のものが多いそうです。

実は、私のところにも時折(落選以降もです!)、口利きの依頼が舞い込んできます。○×の職員に入れてやってくれ、という内容や、資格試験の点数をインチキしてくれ、というものまで様々ですが、公共の福祉に関係のないもの(依頼者の単なる自己利益の追求に関するもの)は全て即刻お断りをしています。

単純に、「記録を取っているよ」というアナウンスをするだけで口利きが大幅に減るというのは大変面白い現象だと思います。人間の心理を巧みに突いているんでしょう。

こうした制度を実効的に運用していくことで、土建政治・口利き政治天国と揶揄されてきた千葉も変わっていくのではないでしょうか。もっとも、千葉ではこうした制度そのものが存在しないようですが…。


posted by 村越ひろたみ at 11:48| 閑話休題

2007年02月12日

中華倉一廊

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浦安市東野に『中華倉一廊』というお店があります。原野さんという私の友人がオーナーのお店なんですが、ここが大変素晴らしい。原野さんの腕と人柄に惚れ込んでしまっている常連客は私以外にも沢山いるハズです。是非一度、騙されたと思って倉一廊の麻婆豆腐をお試しください!!家族連れが多く、とてもくつろげる店です。


posted by 村越ひろたみ at 21:24| 閑話休題

2007年02月11日

備えよ常に!

国立感染症研究所の岡田晴恵さんから、インフルエンザに関するお話を伺いました。

岡田さんに拠ると、欧米ではインフルエンザは医療の問題ではなく、安全保障・危機管理の問題として捉えられているそうです。なぜならば、ひとたび強毒性の新型インフルエンザが流行すれば、数十万人単位で死者が出る、その結果として医療サービスが破綻する、GDPで20兆円規模の被害が出る、おそれがあるからだそうです。

鳥インフルエンザが世界的に猛威を振るっている現状は、新型インフルエンザが流行する予兆であり(過去のスペイン風邪や香港風邪といったインフルエンザは全て鳥インフルエンザの変種だそうです)、新型インフルエンザに対する免疫を誰しもが持っていないことからすれば、流行を抑える社会的な準備や規制を早急に行う必要がある、とのことです。

家庭においては、?食料備蓄、?流行の際の外出禁止、?健康的な生活を日常から心がける、?日常飲んでいる薬を普段から余分にもらっておく、が肝腎とのことですが、食料を備蓄する際に、電解質飲料やフルーツ缶詰(シロップがブドウ糖溶液の代わりになる)、保冷剤(いざというときの熱冷まし)を買い置きしておく事だ大事だ、というお話は目から鱗でした。

国民のいのちと健康を護ることが国家や行政の使命の一つだとすれば、我が国の現状が、タミフルの備蓄が2000万人程度で、インフルエンザに関して、省庁間連絡会議でしか対応していないというのは、誠にお粗末としか言いようがありません。

大変お恥ずかしい話ですが、かく言う私も、インフルエンザと聞くと、単なる風邪の親戚みたいなイメージを持っておりました。

岡田さんが仰るように、インフルエンザに対する正しい知識・情報を持ち、国家も国民もいざという際に備えることが大変重要だと認識させられた次第です。


posted by 村越ひろたみ at 03:40| 閑話休題